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事故の経過

2007年1月5日の夕方、私は初仕事を終えて帰宅の途上で事故に遭った。愛車のキューブで仙台市泉区市名坂のゆるいカーブ道を走行中、三叉路にさしかかった。時間は6時過ぎ、日はすっかり暮れている。三叉路付近で右折をしようとウィンカーを点滅させゆっくりこちらに近づいてくる車を視野にとらえながら、私はそこを通り過ぎようとした。そこまでの走行スピードは制限速度の40km/h程度だったと思う。センターラインやその車に寄らないようレーンのほぼ中央を走行しながら、その車の横を通り過ぎようとした。

その時突然その車がセンターラインを超えこちらに近づいてくるのを視野の右端で感じた。振り向いて視線をそちらに向ける余裕はなかった。「危ない!」と思いハンドルを左に切ろうとした瞬間、右側面に衝撃をうけ、次の瞬間車体後部が道路の左側にすべるように流れ、次に左後部が歩道との境の縁石にぶつかり、そしてさらに車は右前方に斜めに傾いたまま走り、ぶつかってきた車の後方を走ってきた車の側面の後部ドアにぶつかりやっと止まった。文章で書くと少々長いが勿論一瞬のできごとである。ぶつかってからは車の進行方向は全くコントロールできなかった。

アニメーション


 ドン・ドン・ドーン、右・左・前と3度衝撃をうけながらも頭を室内のどこにもぶつけることなくほっとした。運転席上部の空間が広いキューブのおかげかもしれないと思いながら車を出た。最後にぶつかった車のドライバーはすでに車を出て、右折しようとして私の車にぶつかってきた車の運転手に「何してんだ。車、見えなかったのか」と問いつめている。(以降、事故の当事者3人を、以下で示す判例図のA,Bと一致させ、A,B,Cで指すことにする。Aは私である。)ぶつかってきた車のBさんは「足が悪くて」と言いながら車から出てきた。その後、Bさんへの質問をほとんどCさんがやってくれて私はそれを横で聞いていた。Bさんは近くの団地に住む81歳のご老人で、帰宅途中、道がわからなくなり、道を調べるために車を停めようとして右折したらしい。団地はそこから10分ほどで、右折せずにまっすぐいけば国道に出てすぐ帰り道を思い出したであろう。Bさんは「車を運転するのはやめろといわれていたが隠れて乗っていた。1月の免許更新の時に免許証を返還するつもりだった。」と言っていた。
D氏の事故報告メモ   右側面   右後輪   左後輪   右前部

 私の車もBさんの車もセンターラインを斜めにまたいだ形で止まり、またどちらも電気系統がやられたのかセルが動かずエンジンがかからない。現場はかろうじて普通車が一方通行できる状態になった。Cさんの携帯電話を使って、Bさんの面倒を日ごろから見ている保険の代理店のDさんと警察を呼び、私達は警察が来るまで現場の交通整理をしながら待つことになった。3人は名刺等を交換したが、とにかくBさんの方に過失があるのは明らかで私はスピードを出していなかったので、Bさんに特に運転について尋ねたり確認はしなかった。

まもなく警察官が3人ほどやってきて事情聴取と交通整理を始めた。事故発生時間を正確に記憶している人はいなかったが18:25分ということで全員合意した。警察官が交通整理中、Bさんが、左から来る車がすぐ手前まで徐行で迫っているのに道を横断しようとして2度ほどCさんから肩をひっぱられて制止された。左側が良く見えていないようだった。

警察官がチョークを使って車の停止位置を確認し終えると、数人がかりで私とBさんの車を道の端にどけようとしたがどちらもどうしても動かない。レッカー車が到着しても、私の車は後輪の軸が曲がっているとかで、前輪を持ち上げただけでは牽引できず、後輪を補助車に載せてやっと日産のディーラー店まで運んでもらった。私は日産まで車を見届けたあと、Dさんに自宅まで送ってもらった。Dさんは「Bさんには私も車の運転はもう危ないからやめろといっていたんだ。私は100:0でもいいと思う」といっていた。私は当然だろうと思いながらうなずいて聞いていた。

Cさんの話

 現場でCさんは私に事故の前のBさんの車の運転についても話をしてくれた。事故現場の手前約100メートルの三叉路に信号があり、そこから約70メートルほど坂をのぼった所にロータリーがある。「そのロータリーは左側を通らなければならないのにBさんは右側を通ったのでおかしい車だと思いながら附いていった。そのあともセンターラインを超えたりふらふらした運転だった。」と教えてくれた。後日、Cさんの話の内容を文書でまとめ本人に確認してもらったものが次だ。すでに述べたこととだぶる部分もあるがそのまま転記する。(名前は置き換えている。)

1 前を走っていたBさんの運転する車について、事故の前から運転が適切でなかったこと。
  1) 下り坂のロータリーで左側を通行すべきところを右側を通行したこと。
  2) 事故の直前の直線部分で中央線を越えたりしてふらふらしていたこと。
2 事故現場で、Bさんの車が右折すべき場所よりずっと手前でいきなり右折したこと。
  (オイル漏れの場所の写真
3 事故後、Bさんが「足が悪くて」と言いながら少しびっこをひいて車から出てこられたこと。
4 事故後、「何をしようとしていたのか」とBさんに問うと、「家に帰ろうとしていたが、道がわからなくなり、左の明るいところに止めようと思った」とBさんが答えたこと。また、「車の運転をやめろといわれていたんがだ隠れてのっていた」とBさんが答えたこと。
5 「前を走ってくる車が見えなかったのか」と問うと、Aさんは何も答えなかったこと。
6 事故後、警察官が交通整理中、Bさんが左から車がすぐ手前(1・2メートル)まで迫っているのに2度、道を横断しようとして、Cさんが制止したこと。
7 事故時、Bさんがいわゆる「もみじマーク」を車につけていなかったこと。

その後、「信号の前で左のブロック(縁石)にぶつかりそうな位置で止まった。」という話も追加された。4の「左の明るいところ」という表現についても、それを聞いていた私と、Cさんが「道の左側に停車できるようなところはないし、『右』の間違いじゃないか」と言い合ったことも確認している。

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